明日、10月23日の放送は
『薔薇のある家』
作:オカモト國ヒコ
出演:大竹しのぶ 奈良岡朋子
今年放送されたFMシアターの中でも特に好きな作品が、早々と再放送!反響が大きかった証でしょうか?
舞台は高層マンションの一室。登場人物は往年の大女優とその世話をやく女性、たった二人。
場所も変わらず出演者も限定され、ともすれば中弛みや飽きが来そうな難しい設定だと思うのですが、そんな事は一切なく、却って奥深さが引き出されています。
これを可能にしたのは、無駄を削ぎ骨組みのしっかりした脚本もさることながら、奈良岡朋子さんと大竹しのぶさんの演技の確かさでしょう。
昔の話をするのも回想シーンを設けるわけではなく、二人の会話の中で"思い出話"として語られています。全てが現在進行形であるのに、二人のそれまでの人生や複雑な過去が鮮やかに浮き上がって来るのです。
音響効果も適度に生活感を出した煩すぎない音で、まさに効果的。
全てに於いて減り張りのあるドラマになっています。
終盤には思わぬ展開が。そして、切なく、温もりをくれる結末。
聴き終わってからも胸に刻まれる様々な思い。
心に残るオーディオドラマは数々有りますが、この作品は秀逸です♪
テレビドラマでもこうした作りの物は滅多に見掛けませんね。特に最近は…。
『薔薇のある家』は、多くの方に聴いて欲しいドラマです(^_-)=☆
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