2011/05/21

オオバコ

今年も庭にお目見えした万能薬。

おおばこ(オオバコ)オオバコ科
 別名:カエロッパ ゲーロッパ スモトリグサ
 生薬名:車前子(種子) 車前草(全草)
 薬効:喘息、百日咳、咳、胃腸病、利尿、下痢、頭痛、心臓病、子宮病、尿道炎、膀胱炎、腫れ物

 利用法:*全草⇒ 夏の開花期に採取し、水洗いして日干し。
     *種子⇒ 秋に採取〜穂を濡らさないよう集めて日干しし、乾燥したら叩いて種子を取る。
     *できものには水洗いした生の葉を火であぶり、柔らかくして患部に貼る。


昔から牛車や馬車等の轍を少し外れた所に生えていたので「車前」という名が付いています。
別名の由来に関しては解らないのですが、しかし…「カエロッパ」に「ゲーロッパ」って(汗)
青空球児・好児さんですか?! ゲロゲ〜ロッ。


恐らく戦前の出来事だと思いますが、曾祖母の末娘が百日咳にかかり、現代のように薬も手に入らず「もうダメかも知れない」と言われたそうです。
曾祖母はオオバコの薬効を思い出して探し回ったのですが、冬で時期を外れていた為になかなか見つからない。それでも母親の執念と言うのでしょうか、所謂「肥溜め」の傍に一株だけあったのを見つけて持ち帰り、煎じて飲ませたところ、娘は助かりました。
めでたしめでたし☆

本来は乾燥させたものを煎じますが、この時はそんな暇も無かったでしょうから、煎じるというより煮出すのに近かったかも知れません。

今の庭にオオバコがあるのも、話を伝え聞いた家族の誰かが植えたからでしょうね。
殊に今年は豊作です(^^)d

実際に私が摘んでいたのは祖母の手伝いをした小さい頃。それ以来全く採取していませんでした。
でも折角沢山生えてくれたので、今年は自力で薬草作りしてみようかな。

2011/05/19

ユキノシタ

可憐な花が咲きました。

雪の下(ユキノシタ)ユキノシタ科
 別名:イケハタ イワブキ ギジソウ
 生薬名:虎耳草(こじそう)
 薬効:しもやけ、火傷、かぶれ、腫れ物等の肌トラブル、小児のひきつけ、むくみ、咳止め


ドクダミなんかと同じで日陰の湿った場所に生えます。まさにイケハタ。生育旺盛でよく殖え、葉は一年中利用可能です。

肌を保護する薬効の為か、今ではよく化粧品に配合されていますね。炎症を鎮めたり、美白効果を狙ってのことかと思いますが、生薬としては使われない花もこんなに美しいのです☆

葉は食材として天ぷらにしても美味しいですが、かなり殖えたので今年はむしって洗った後乾燥させて、お茶にしてみようかと思っています。
和ハーブティー (。・・。)
煎じる方が薬効を得られるんですけどね…(笑)

乾燥させる為に葉を摘むのは5月〜7月の開花期が良いようです。
それ以外の用法、例えば生の葉のしぼり汁を患部に塗ったり、生の葉を火であぶって柔らかくしたものを患部に貼ったりといったことは通年OKですので、必要になったらその都度むしって下さい。

2011/05/04

みどりの日の黄色い空

黄砂と言えば、昔は風情のあるものでしたが…今やただの厄介者になりました。

ここ数日、酷いです(T-T)
目や鼻は乾燥する、喉は痛くなる、そのせいで気持ち悪ぅぃ。
アレルギー性鼻炎持ちにゃ辛うございます。
花粉症の知り合いも症状が輪をかけて悪化し、大変みたいです。

風物詩だった頃と違い、飛来するのが"砂"だけではなく環境汚染物質であるのが元凶だそうですが。

何ともはや…。

せめて写真は爽やかにって事で、先月末に撮った庭木をばアップ↑
色の強い花も好きですが、こういう白い花、佳いですねぇ〜☆